まりりん日記

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...... 2016年07月09日 の日記 ......
■ 仏のイトー君   [ NO. 2016070901-1 ]
朝起きて気持ち良く晴れた日

仏のイトーと呼ばれている優しい性格の男子に

車を要請して何人かで鎌倉辺りの海に

出かけていた、若いころ。

彼女とのデートの時以外は

イトー君は断ることがなかった



いつも軽く笑っていた

いや、微笑んでいた

二学年ほど下の後輩だった


大人になって会っても全然変わらず

やっぱり少し微笑んでいた


真夏になるちょっと前、雨の合間の気持ちのいい日

訃報が届いた

「ホトケのイトーがホトケになっちゃった」と

哀しいギャグに思わず笑い泣き

あの微笑みごと逝ってしまったイトー君

しっかりものの奥さんである彼女からは

こんなに早く逝ってしまうとはイトー君も

思ってなかったはず、

もっと好きにさせてあげれば良かったと

優しい顔しか思い出せないとの手紙。


私もだ

怒ったところや不機嫌な顔やふつうの顔でさえ

想い出せないくらいだ

優しかった後輩の微笑む顔だけが思い出されて

涙があふれる

笑ってますますほそい目のイトー君に

また、しょうちゃんあたりで会えそうなそんな気がする











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