
友達がまた入院になった 今度は胸にたまった水を抜き取るため 前回の高熱の入院は敗血症だったとのこと 実は命にかかわる重篤なものだったらしい 朝仕事前に入院する彼女を送っていった 車でうちら二人は咳をする 彼女は胸にたまった水が息をするのを邪魔してきて 私は風邪からの喘息の咳で 二人でハモって咳をしてた なんだかちょっと反対に可笑しくなってきた 彼女はもう口から固形物は食べられないので 眼の前で何か食べるのは申し訳ないんだけれど 病院の個室でひとりだけおにぎりを食べた 彼女はスープは飲めるからと ワンタンと小さな具をよけつつ スープをスプーン5杯ほど飲んでいた もう二度と固形物は食べられないと医者に言われている彼女は 幸せそうにつぶやいた 「本当にまるちゃんのワンタンのスープは美味しいねえ〜♪」 なんだかこんなしみじみとした「美味しい」を聞くのは久々の気がした 腸が閉塞しているので胃から下に食べ物が行かないように 管が出ている その管に時々小さな小さな葱が通るのが見えるのよ と笑う 子どもが幼稚園の時、 友達に紹介された グリーンのセーターにフリルのブラウスが 似合っていた いつも楽しそうで いつも好奇心いっぱいで いつも外国行きまくりで・・・。 不思議と今も変わらない肌のつや! 咳をしながらも元気に見える 今回は胸の水を抜き取るだけだ! そしたら退院だ! もうこれ以上がんばれない程がんばっていると思う 心でがんばれとつぶやく 仕事の後、あざみ野の喘息の病院帰り 夜のスーパーのスープ売り場で しばらくたたずんでしまった・・・。 |