まりりん日記

[PREV] [NEXT]
...... 2011年04月06日 の日記 ......
■ 表彰状   [ NO. 2011040601-1 ]

春休み、

 

朝からやってくる小学生の女の子

 

大人を独占して

 

友達とは遊ばない

 

気をひこうとするのか

 

暗い顔をする

 

機嫌を直して友達と遊びだしたら

 

頭をごっつんこしてしまい

 

号泣して戻ってきた

 

自分の子になら

 

オーバーだし、うるさいよと言うところ

 

大人だけにおくびにも出さず

 

優しく手当てをしてあげた

 

頭を冷やして毛布にくるんであげると

 

すやすやと寝てしまった

 

わがまま言っているけど

 

寝ていると可愛いなあと

 

見とれていると

 

色白の顔がゆがみ

 

苦悩の表情になった

 

涙が溢れ出して頬を伝わった

 

寄ってみると

 

喘息のぜいぜいと言う音が聞こえる

 

「はっ!」とした

 

あれも

 

これも

 

どれも、

 

苦しかったんだ!

 

という事に気がついた

 

 

三男が小さい頃発作を起こした時みたいに

 

背中をなでてあげた

 

眼を覚ました女の子に聞くと

 

昨夜は喘息で苦しくて

 

あまり寝ていないとの事

 

 

「大人」は我慢して家事をしたり働いたり面倒な事も「大人」だけに

 

がんばっているけれど

 

「こども」はもっと、もっと、がんばっている

 

 

去年、自分が喘息になって

 

はじめて三男の苦しさを理解して親として

 

後悔に苛まされた

 

こんなに苦しかったんだ、と。

 

大人なのに

 

薬を飲んでもなかなか治らなかった

 

しかも時々薬を飲み忘れたり・・・。

 

思わずその小さい女の子に

 

薬、忘れずに飲んでいるの?と聞くと

 

朝と夜ちゃんと飲んでいる、吸入もしていると言う

 

尊敬してしまった

 

表彰状をあげた

 

「ちゃんと薬を飲んで偉いで賞」と言う表彰状

 

ちゃ〜んちゃんちゃちゃ〜んちゃnちゃちゃちゃちゃちゃ〜んちゃんちゃん♪

 

と、厳かに

 

まじめに

 

「おめでとうございます」とお辞儀をして渡してあげた

 

小さい女の子は少し小さい声でやっぱり厳かに応えた

 

「ありがとうございます」

 


...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: