
優しい子煩悩だったお母さん、ふみちゃんは 数年前、娘から初給料で母の日にプレゼントされたカーディガンを 最期の衣装と決め、大学生だった たいち君を残して旅立った 今日のこの晴れの日 たいち君は胸をはって言った 「母のことがあってから 今がいつまでも続くものではないと言うことを 知っています。 だからこそ 今を大事に、そして、彼女を大事にします」と 爽やかに、高らかに宣言した。 人生には限りがあるから だから だから 今を精一杯生きるのさ! 哀しみの淵を覗き込んだ人の言葉は あくまでもさわやかに 心に沁みた・・・。 お母さんが 笑って見ているね、きっと。 |