
明治うまれの父が生きていたら 昨日の誕生日でちょうど100歳 この世に生まれた時 江戸幕府最後の15代将軍の徳川慶喜もまだ生きていた
「おじいちゃん?」 と聞かれるのはちょっと恥ずかしかったけれど 近所の友達には評判が良く 一番優しいお父さんだと言われていた
私が小さいとき、寝床でお話をしてくれていた 例えばロビンソン・クルーソーだった 毎日お話の続きが楽しみだった 添加物のお菓子はだめって言われていた なので、お祭りでは内緒で真っ赤なお菓子を食べたりしていた なぜか天気予報と動物番組が好きだった 晩年倒れた時 口ぱくしている父の口元を、遺言か?と みつめていたら 「うどんが喰いたい」だった 何か他に私に伝えることがないの?と言うと あるあると 何? と緊張して聞くと 「鮨が喰いたい」だった 最後までずっと母に優しかった 入院している時大盛りを頼んでいた 普通大盛りは体育会系男子みたいな人が頼むのに。 小さなやせた爺さんは洗面器みたいなどんぶりいっぱいの おかゆを美味しそうに食べていた そのごに及んでのその食欲は可笑しくもなんだか尊敬できた
生きていたら ちょうど百歳 おもしろい優しいお爺さんになっていただろうな
心の中で百歳になった父におめでとうを言っている
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