
林家パー子はきっと 林家パーが大嫌い (偏見と独断ですけど) 多分そうだと思う パー子ではないけれど 遠くにいる友達が離婚した 毅然として清楚でそして 誠実で むしろ甘すぎるお母さんだった 彼女は 結婚したときから 納得できない事が二つあったと言う ひとつは仕事から帰ってくる夫のスーツをハンガーにかける事 それを強要されたと言う これが当たり前かと従っていたが 子どもも自分で洋服を片付けるし 周りに聞いてもそんな人はいなかった これはおかしいぞと思っても、 子育てで疲れて やっと寝たところで真夜中起こされて スーツをハンガーにかけていた、と。 女の人は寝ないとでも思っていたのか それとも愛するご主人が帰ってくるのだから 起きて待っているのが当たり前と思っていたのか もうひとつは こどもの部活の応援のための待ち合わせの時間をほとんど守れなかった 人を待たせて それからなぜかシャワーを浴びる 1時間。 多分彼女の言うことだけは耳に入っていかなかったんだろうと思う 人の良い そして鈍感な男の人なのだ 奥さんを世界で一番信頼していて そして甘えていたんだろう その奥さんの心に不満が渦巻いていることに気がつかなかった 家に火鉢がなかったの? と思わず聞いてしまった 火鉢を投げつければよかったのに、と。 せめて土鍋を。 ご主人は優しい彼女のことをこう考えていた 自分を愛していて バカで収入がなくて、自分を頼りきっていて 夜は自分より遅く寝て、 例え人が外で待っていてもシャワーを浴びるのを許している そんな存在とでも思っていたのだろう 50歳代ならどうにか我慢できるかも、 でも、もしこれが70歳代だったら と思ったら、もう無理だと決心して とうとう離婚を切り出した 驚くことにご主人は ものすごく驚いたのだとか 驚いたって事に彼女も驚いたらしい そして言ったらしい 「自分は何ひとつ悪いことはしていない、いったい何が不満なのだ」 家族のために一生懸命働いて家族を大事に生きてきた人なのだ 偉い人だと思う ただ、欠落していた 女の人に、奥さんに、「心がある」って事を。 林家パー子は時々は火鉢を投げた方がいい せめて土鍋 優しすぎる女の人は肯定して見えるから 一部の鈍感な男の人はそれを心から肯定して受け入れてくれていると 誤解してしまうのだ 熟年離婚は女の人の優しさ、人の良さがゆえの部分もあるけれど 怒っているぞ!と表明するのも親切な事だと思う |