長崎のさゆりちゃんに逢いに行くツアー 企画中 さゆりちゃんとは双子たちが赤ちゃんの時 道で知り合った ママ友だ さゆりちゃんは目をひく可愛さだった 友達になってみると それまでの誰とも似ていない人だった さゆりちゃんはパチンコで稼いでパチンコ貯金をしていて そのお金で時々帰省していた サランラップを洗って干して何度も使っていた お部屋はいつもきれいに片付いて掃除が行き届き エキゾチックなインテリアがおしゃれだった 料理も上手で出汁の利いたうどんは絶品だった さゆりちゃんちはその時電子レンジがなかったのに ゴルフクラブのセットを買って打ちっぱなしに行っていた 夜たまたまさゆりちゃんちを通りがかって窓に彼女の影が見えたので 声をかけたら上がって上がってと お邪魔するやシュパコンっとビールの栓を抜き！？ ああ、今思い出しても夢のように楽しい2年だった 双子を育てる憂鬱も疲れも全部笑いに変えていた、うちら・・・ 子ども達が3歳のころ長崎へ帰ってしまった 駅まで送ったら彼女はぽろぽろ涙をこぼしていた 私はまたいつでも会える気がして ピンとこなかったんだ さゆりちゃんが引っ越したら火が消えたようになった もうまったくビールも飲まなくなってしまった さゆりちゃんがいなくなってしまったから あの時二歳のわからんちんで つかみあいのケンカをしたり転んだり泣いたりの子ども達も もう大人 長崎の街であの頃の思い出話もきっと盛り上がると思う -----------------------------7dcda3330384
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