
学生のころ 仲良くしていた横浜育ちの二人の女子の後輩たち 一人は遠く広島に嫁いでいって もうずっと会ってなかった でもなぜかしらないけど 近いうちに絶対会えると思っていた そろそろ機が熟してきたって思ってた 年賀状には変わらない雰囲気の彼女が 家族に囲まれていた センスのいいジョークを言って 「ふふふ」低めの声で笑っていた若い頃と変わらない彼女が微笑んでいた 夕方、ポストに入っていた寒中見舞いは彼女から、 いや、彼女ではなかった 彼女のだんなさん、広島出身の後輩から。 妻 永眠 何回見直しても 妻 だった 暗い玄関で何回も何回も見直したけど 妻 だった 近いうちには会えるはずだった きっと会えるって思っていた あまり体調がよくないってさらりさっぱりと 電話では言っていたけど 前向きに覚悟をして闘病していたと聞く 結婚式の時、白無垢でうちらの前に来て 「今日は厚化粧で決めてみました」って笑いを取ってた まだ赤ちゃんだった長男を連れて家族ぐるみで泊まりに行った時 あまりに美味しいご飯に夫が電気釜のご飯を全部食べてしまった時 すごく受けてたね 広島で 私達の遠くで きっと すごく幸せだったんだよね 悔しいけど、幸せだったんだと。 クールすぎたよと、責めたい気持ちもあるけれど 幸せだったんだ、がんばったんだと 今回だけは、許してあげる Content-Disposition: form-data; name="image"
http://malyrine3194.diary2.nazca.co.jp/2010/img/2010011401.jpg |