実はもう一年大学に通いたい
次男からの告白
もちろん単位も取れている 卒業はできる 部活が終わってから、何かやり残したと言う思いがこみ上げてきたらしい もう一度やりなおしたいと言うのだ 厳しい時代が始まると言うのに・・・ 親としては心配がこみ上げる ところで、授業料いくらだっけ?と夫が聞くと それまでだまって パソコンに向かっていたもう一人の大学4年生の三男が つまり双子の片われが間髪おかずに 口を開いた
「俺が出そうか?」
思わず、驚いて みんな笑ってしまった だって、その言い方が あまりにも あまりにも かっこよかったから
お父さんよりお母さんよりだれよりも早く その言葉を言ったのだ 猿の惑星からの帰国子女かと言われるほどの 日本語もおぼつかないような三男からの一言! その言葉は静かに心に沁みて 絶句してしまった・・・
来年は再びの就職氷河期と言うおおかたの予想 恐怖の四文字熟語 「内定取消」も聞くこんな時代・・・
でもやり残した事があるのならやってみな 自分がやりたいようにやっていいよ 長い人生だもんねと言うと 次男、じわりと涙ぐんだ |