うんうん、いいねえこの題名 三男の本棚から借りていた町田康の本、「夫婦茶碗」 でもきっとおもしろくないんじゃないと半年くらい置いてあった ちょうど本を読み終わってなにも手元になかったので なんとなく 読んでみた
「夫婦茶碗」その中に入っていた短編「人間の屑」 夫婦茶碗の主人公も人間の屑みたいな人で むむ・・・いいぞいいぞもっとやれ!なんて思って次の 「人間の屑」を読んだら もっともっと最低の表彰状をあげたいくらいの立派な人間の屑だったので ちょっとうれしくなった(変な趣味?!) 十代の頃読んだ「人間失格」みたいに由緒正しい人間失格の人間の屑だった いや〜、こんなおもしろい本が読まれずに転がっていたなんてもったいない
おもしろかったなあ♪ 人間の屑 最低だったなあ♪ で、なぜこんなにうきうきかと言うと 真面目にがんばって生きている人の話もいいけど やっぱりこんな最低の人間の屑の話は勇気付けられます
だめな奴だなあ ↓ うわっ、そうなるか、ひどい ↓ サイテーな奴! ↓ 私なんてまだまだいい方だわ、こいつに比べると ↓ よし、がんばろう!!
こうやって生きていく元気が出てくるんであります はっ?変?
「人間の屑」が面白かったので 芥川賞をもらった「くっすん大黒」も読んでみた これに出てくる大黒様に似ている主人公も最低だけれど 人間の屑に出てくる主人公がやっぱり最高の最低なので 最低さで言えばやっぱり「人間の屑」が最高であります!
|
|